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グループ1:パート5
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 ジャズのリズムと八分音符、コーラスフォームとジャズ演奏の成り立ち、アドリブとは?、アドリブソロ例(5ページ)
 あらゆるジャンルの音楽で最も多く採用される拍子は四拍子(4/4)でしょう。
 ところがどの音楽の四拍子も同じ感じに聞こえるかと言うとそうではありません。
 8(エイト)ビート、16ビート、スウィング等の言葉を聞かれた事があると思いますが、これらは全て四拍子なのですがそのリズム的内容がそれぞれ違っているのです。
 8ビートの場合、1小節の中に8つのビートが存在しています。つまり一拍の中に2つのビートがあるという事で実質的に8/8拍子という事になります。
 ビートの意味は元々(打つ)という事で、ドラムで8ビートを叩く時は文字通りシンバルを1小節の間に8つ叩いています。
 さてジャズのリズムをビートの数で表現した場合12ビートと言う事になります。
 つまり一拍の中に3つのビートがあるのでそれが4つで12です。
 ジャズの場合8ビート等と違ってシンバルを1小節に12個叩くという事は無く、基本4つ叩きながら合間に3連譜を表現すると言う方法をとります。一拍の中に3連が(内在している)感じです。これにより本文にもあるように八分音符の表現が3連化されます。
 しかしジャズの場合220あたりを超える(アップテンポ)という速度の曲がしばしば演奏され、この場合一拍三連自体不可能なので八分音符は自動的に均等となります。
 またミディアムテンポの場合の八分音符の表現も曲の雰囲気やプレイヤーの感覚によって微妙に変化する事がある等かなりアバウトな部分があるのがジャズプレイの実際です。
 しかしながらその自由な表現の根底に正確な三連の習得が必須であるのも事実です。例えば曲を弾く時に頭の中で“タタタタタタ”と三連を刻みながらどの音符がどのビートに重なるのか検証する事が重要です。その時はピアノを弾くというより打楽器を正確に演奏する様な気分でやると良いと思います。
 次にコーラスフォームに関してですが、クラシック音楽に変奏曲というのがあります。
 主題に続いて色々なテンポ、色々なムードの短めの曲が次々に出てくる訳ですが和声の進行(コード進行)は全曲ほぼ同じです。
 ジャズの演奏もこれと似ていて一定のコード進行と小節数(これをコーラスフォームと言う)を1ユニットとして主題(テーマ)に続いて変奏、つまりアドリブが展開されていきます。ジャズではこの1ユニットを1コーラスと呼びます。
 クラシックの変奏曲と違うのは変奏を即興で演奏する事とテンポが終始一定である事です。あと変奏(アドリブ)の主役がバトンタッチしていく、つまり「ソロ(アドリブ)を回す(メンバー間で)」のもジャズの特徴と言えるでしょう。
 クラシックでもそうですが、このコーラスフォームを理解して演奏を聴くというのがその音楽をより深く理解し、楽しむ秘訣であると言えます。
 ジャズの演奏家の場合色々な曲のコーラスフォームを記憶、理解する事が必須である為、初めて出会ったミュージシャン同士でも気軽にセッションする事が可能です。
 従ってこれからジャズの演奏を目指す人は楽器の練習と共に、こう言った曲の構造に目を向け、理解していこうとする姿勢が非常に重要になります。
 ジャズに於けるアドリブの概念に関しては本文の通りですが、具体的な詳しい練習法等についてはグループ2を御覧下さい。
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